Tae’s NOTE

母&妻&会社員。40年も生きると人生で演じる役割&抱えること・ものが増え、心のモヤモヤも増える。思考を前向きに整理するための My Noteです。

お腹が張って小学校に行きたくないという小6の娘に胃腸内科の先生がした話

夏休み前後から、お腹が張って、おならが出るから学校に行きたくないという小6の娘。

tae-s-note.hatenablog.com

 

その娘を胃腸内科に連れて行った。

受診した胃腸内科は、本来は中学生以上が対象らしいのだけれど、学校からの紹介だったのでそれを伝えたら受付けてもらえた(受付の人に最初は拒否されそうになったので少しめげそうになったけれど)。

診察室に入ると、小学校から電話で連携があったとのことで、先生も娘の状況を理解してくれていた様子。

年輩の男性の先生で、触診したあと、優しい語り口で娘に体のつくりやいまの状況を説明してくれた。

その話を後ろで聴きながら、ちょっと感動したので、記しておく。

 

おならが出るのは本来良いこと。

それはしっかりと理解してほしい。

口から肛門にかけては一つの管。

その途中に胃と腸はある。

口から入った食べ物は、その管の中でギュッ、ギュッ、ギュッと肛門に向かって動いていく。

胃に溜まった空気は口からゲップとして出るし、腸に溜まった空気はおならとして肛門から出る。

管の中でギュッ、ギュッ、ギュッと動くのを調整しているのは自律神経の中の副交感神経。

副交感神経が乱れるのには、色々と原因がある。

例えば、寝不足、不規則な生活、勉強が嫌だ、学校が嫌だ、塾が嫌だ、イヤな友達がいる、苦手な友達がいる、など。

 

繰り返しだけど、おならが出るのは本来自然なことだということは理解してほしい。

学校でもそういった知識を先生が子供たちに伝えていってほしいとは思っているけれど。

とはいえ、教育が十分に行き届いているわけではないから、おならが出ることが恥ずかしいと思う気持ちもわからないでもない。

だけど、おならが出ないとお腹がパンパンに張ってしまうこともある。

だから、出ているということは良いことだということはわかってほしい。

 

という話の後に、レントゲンを撮影。

結果として、腸ではなく胃がパンパンに膨れているということが判明。

 

その後の先生と娘のやりとり。

 

先生「最近、食べてもすぐにお腹いっぱいになっちゃうんじゃない」

娘「ああ、はい」

先生「そうだよね、この状況じゃ少し食べすぎただけで気持ち悪くなっちゃうよね」

 

先生「お母さんの前では言いづらいかもしれないけれど、さっき僕が言った嫌なことで思い当たることはある?」

娘「全部」

先生「そうかあ。

   例えば、大人の言い方になっちゃうけれど、嫌な友達はシカトしちゃえばいいんだよ。自分はお腹の中が、胃がパンパンに膨れるくらい辛い思いしているのに、嫌なことしてくる友達は何とも思っていないんだよ。ぴんぴんしているんだよ。そういうのってなんか悔しいじゃない。だから、無視しちゃえばいいんだよ。

   あと、お母さんには怒られちゃうかもしれないけれど、行きたくないときは休んでいいと思うよ。まずは体が一番大事。

   勉強が嫌だっていうのは、僕もそうだったし、お母さんだってそうだったと思う。みんな嫌なんだよ。だから勉強が嫌だって思うことは普通のことだよ。勉強なんて、やりたくなった時に集中してやればちゃんと身に付くし、成績だって落ちないよ。

 

という話をしてくれたあとに、先生はがっつりと薬を処方してくれた。

小児科で処方されていた小建中湯は一旦中止し、漢方薬六君子湯と大建中湯に切り替え。また、吐き気止めと胃酸の出すぎを抑える薬を処方された。

一日3回のものは学校に行っているときは飲みづらいかもしれないけれど、友達の前で飲むのが嫌だったら、トイレの個室でこっそり飲んでね、とアドバイスまでくれる先生。

 

行く前は、男の先生は嫌だ~と騒いでいた娘も、ベテランの先生の語り口に魅了され、薬を飲めばちゃんと治るかもしれないと前を向けた様子。

 

前回の小児科でも受診直後は前向きだったけど、薬を続けても、なかなか症状が治まらず、そのことにいら立ってもいた。

特にこの一週間の娘は、

「中学校でも通信制はあるのか」

「ずっと学校行けないかもしれない」

「私、ニートになるかも」

という発言もあったし、

ネットで情報を集めては、「私、〇〇だと思う」と逐一報告してきて、相当精神的に追い詰められていたんだろうなあ、と。

 

それを聞く母もしんどかったのだけれど。。。

(なので、ここで書くことで少し発散している)

 

「一生おならが出続けるわけじゃないよ」

「いつかは治るよ」

と娘に声をかけながら、自分にもそう言い聞かせるような状態で。

 

勉強したい気持ちはあるのに、学校にいけない。体がついていけない。

というのは、本人も辛かったと思う。

 

小さい時から育てやすい「良い子」だったし、保育園の先生からは切り替えが早いと褒められていたけれど、実はいろいろと嫌なことがあっても、言いたいことが言えずにため込んでいたのかなあ。。。

誰しもそういう部分はあるし、いつか溢れる時がくるわけで。

娘にとっては、いまがその時期だったということなのだろう。

 

2週間後にまた受診予定なので、その時またどうなっているか。

少しは改善しているといいなあ。薬が効くといいなあ。