Tae’s NOTE

母&妻&会社員。40年も生きると人生で演じる役割&抱えること・ものが増え、心のモヤモヤも増える。思考を前向きに整理するための My Noteです。

2020年5月の最後に~日経新聞より気になる人&6月のテーマ

5月最後の日。

ステイホーム週間は終わったけど、ステイホームな我が家の週末。

昨日、夫に、ダイニングテーブルに積ん読してた日経新聞の山を片付けるように言われ、新聞の山に目を通し、気になった言葉などをメモしながら8割がた片付けた。

日経新聞は夕刊のほうがおもしろい」と昔勤めていた会社のお姉さんが言っていたけれど、本当にそのとおりで、人生経験豊かな先達の話がおもしろいこと。

私も40半ばでようやく世の中がわかってきたかなあ・・・。

 

さてさて、今日(2020年5月31日)の日経新聞からは、取り上げてメモしておきたい人が二人。

一人目は、5月の「私の履歴書」を執筆していた女優・作家の岸恵子さん。

二人目は、日曜朝刊で私が楽しみにしている「マイストーリー」から、グラフィックデザイナーの佐藤卓さん。

 

まず、岸恵子さんから。

この一か月、岸さんの連載を通じて、一人の女性の好奇心あふれる人生を垣間見ることができた。

「私もこういう風に生きてみたい!」と素直に憧れた。

フランス人映画監督との結婚の際に川端康成に仲人をしてもらうとか。パリでの暮らしとか…。(フランスかぶれなので)

同時に、現在よりも比較できないほど男性優位な時代において、ご苦労された面も多かっただろうし、同性のやっかみも買ったのではないかと思う。

語られていたことは、成功の面だけではなく、終戦後の貧しい暮らしや失敗、周りへどれだけ迷惑をかけたか、女優としての引き際…など自戒、反省も含まれていて、共感できることが多かった。

悩んだり失敗しているのは私だけではない、と勇気づけられた。

ご年齢的には私の母よりも上だろうか・・・。それでもまだ、日本とフランスの懸け橋となる映像をとりたいと意欲をもって生きている姿には刺激を受ける。

 

そして二人目、グラフィックデザイナーの佐藤卓さん。

佐藤さんの代表作の一つに青いパッケージの「明治おいしい牛乳」がある。

これは『当初の提案は競合のむこうを張った赤いパッケージ』だったというが、『明治の担当者が「牛乳は清潔な青が一番という声も社内に根強いんです」という声を聞き逃さなかった』ことからできたものだという。

高校で美術部の部長を務め、東京芸大へ進学、その後、電通でデザイナーに。

経歴を伺うと、めっちゃデザイナーのエリートじゃん!って私は思ったのだけど、佐藤さんは1980年代、アーティストがまぶしく見えて仕方なく。この憧れはぬぐい切れず、『夜な夜な絵を描いては公募展に出した』けれど、落ち続ける。

そんなことが数年続いた30代のある晩、芸大の先輩で「元祖ヘタウマ」イラストレーターの河村要助さんと飲みに行く機会があり、そのときに自分の絵は「うまい」けど「いい絵」ではないという気づき、目が覚める。

『やるべき仕事がここにあるのに何を迷っていたんだろう。「自分を表現しようという思いから自由になったらもうそれからはどんな仕事が来ても楽しくて。チラシ1枚でも」』

ああ、この境地、「エール」の裕一くんと一緒じゃない?

そんな『佐藤さんがよりどころとするのが「塑(そ)する」という造語』。『「塑性」は外部から力を加えると形を変える性質のこと』。

『顧客の声を聞き、時には声の大きな人に道を譲りながらできあがったデザインは、「デザイナーの押し付けでなく、クライアントが自分たちのデザインだって大事にしてくれる」』そうで。

それって仕事を依頼された側からすると、理想だなあ。

 

ちなみに、私の6月のテーマは「聞き上手」なのです。

だからこそ、佐藤さんの仕事のモットーが深く沁みたのかな。

ついつい自分の言いたいことばっかり言っちゃうんだよね。。。

相手の声に耳を傾ける。相手に気持ちよく話してもらう。

そのためには、あいづち、うなづきから。

和田裕美さんの「人に好かれる話し方」より)

 

来月も良い月になりますように。