Tae’s NOTE

母&妻&会社員。40年も生きると人生で演じる役割&抱えること・ものが増え、心のモヤモヤも増える。思考を前向きに整理するための My Noteです。

ユーモア小説は売れないらしい

先にアップしたオチも学びもない「ばあば と バーバ」の話に少し関連するのかな。

tae-s-note.hatenablog.com

 

本日、2020/6/7(日)の日経新聞、文化面に掲載されていた

西崎憲さんの『小さく軽い笑い』に触れたいと思う。

 

なぜ恵まれた者は笑いの対象にならないのだろう?

笑われるのはたいてい持たざる者、あるいは何かを欠いた者である。

 

 

という問いから始まる文章。

 

笑いが生じるには基本的に差異や特異点が必要である。

とし、二つの例話を用いて、人間の「錯誤」がもたらす

日常の笑い、ユーモアを称揚したいと思うのはそれが普遍的だからだ。

と説く。

 

しかしながら、、、文学と笑いについての関係でいうと、

ユーモア小説は出版社によってははっきりと「売れません」と言われる。残念ながら事実のようだ。

…とのこと。

その残念な現実の前でも、西崎さんは以下のように言っている。

 

けれど文学にとって笑いやユーモアはかぎりなく大切である。

 

人は弱く、人生は厳しい。小さく軽い笑い、それを私は讃賞したい。その種の笑いはわたしたちの日々を少し明るくしてくれる。そして少しの助けで十分なことも多い。 

 

強烈に賛成!!

 

大きくて重い笑いは、その名のとおり、重たすぎる。

小さくて軽い笑いがその場を和ませ、場の雰囲気を変える。

 

実は、「ユーモア」は私のここ数年のテーマの一つでもある。

怒りに任せて子どもを叱ってしまうときなど、ユーモアを交えて面白おかしく子どもを諭すことができたら・・・とずっと思っている。

まだまだユーモアの境地には達していないが、今日の西崎さんの話は、一つのヒントになると思った。

ありがとうございます。