Tae’s NOTE

母&妻&会社員。40年も生きると人生で演じる役割&抱えること・ものが増え、心のモヤモヤも増える。思考を前向きに整理するための My Noteです。

「怒り」も力に

喜怒哀楽。

喜びと楽しみはほしいけど、怒りや哀しみはいらない。

以前は、そんなふうに考えていた。

 

先日、日経新聞の土曜版「食の履歴書」に有森裕子さんが出ていた。

元マラソン選手で、バルセロナアトランタの五輪メダリスト。

冬の雪国で、日曜の昼から中継されるマラソンや駅伝は、私の中学、高校時代の心の癒しであり、憧れであり、希望だった。

有森さんも、私の憧れの選手の一人。

 

そんな有森さんの記事にあった一言。

 

その時の怒りが私を変えました。

 

「その時」というのは、

リクルートに入社後、国体最終予選で1位になりながら、登録ミスで出場がかなわなかったとき。

誰も謝ってくれず、逆に、「実力がないからだ」と言われたという。

その時の怒りをプラスに変えて、

食事を含めたあらゆる努力で「強くなってやる」と自分に言い聞かせたという。

 

怒りという感情も、自分の受け止め方によって、薬にもなり、毒にもなる。

 

怒りや哀しみのない人生は、確かに楽だと思う。

だけど、怒りや哀しみをしっかり受け止めた人生は、深く、味わいがあるものになると思うのだ。

 

出産後に職場復帰したとき。

職場のボーイズ・ネットワークに入れてもらえなかったとき。

若い女性社員に夢中のオジサン社員を見たとき。

なんか無性に怒りが湧いた。

でも、その怒りが、彩りになり、感情になり、ドラマになることも知った。

 

怒りも哀しみも、肥やしにできる。