Tae’s NOTE

母&妻&会社員。40年も生きると人生で演じる役割&抱えること・ものが増え、心のモヤモヤも増える。思考を前向きに整理するための My Noteです。

必ず最後に愛は勝つ ~KANさんの訃報に思うこと

先週飛び込んできたKANさんの訃報を聞いて。

自分の青春時代を思い出した。

 

KANさんを初めて知ったのは、中学時代に読んでいた吉住渉先生のマンガ『ハンサムな彼女』の単行本の中だった。

掲載誌の『りぼん』では、あらすじが掲載されている部分やカラー表紙の裏面ページがあるけれど、単行本にすると白紙になる。

その白紙部分に、吉住先生が当時、「KANさんの〇〇って曲がよかった」「KANさんの△△は最高」などと、KANさんへの愛あるメッセージを綴っていたのだ。

当時はインターネットも普及しておらず、まだメジャーではなかったKANさんを知るすべもなかったけれど、

吉住先生が応援している歌手、

ということで名前は憶えていた。

 

その数年後、KANさんの代表曲『愛は勝つ』がお茶の間に流れるようになる。

私はまるで遠くの親戚が有名になったような気分で、なんだか嬉しくなったのを覚えている。

 

youtu.be

 

心配ないからね

君の想いが

必ず届く

明日がきっとある

どんなに困難で

挫けそうでも

信じることさ

必ず最後に愛は勝つ

 

ちょっと間違っているかもしれないけれど…

確かこんな出だしだったと思う。

 

いま書き出してみても、なんてまっすぐで力強く背中を押してくれる言葉なんだろう、と思う。

 

裏を返せば、1990年代は、こんなストレートなメッセージを必要としていた時代だったのだと思う。

 

そして、2020年代のいま聞いても、沈みそうになる心を持ち上げて、励まされる歌詞だ。

 

そんなことを考えていたら、今後はフィギュアスケート羽生結弦さんがわずか4か月で電撃離婚というニュースが飛び込んできた。

KANさんの曲では「必ず最後に愛は勝つ」と歌っているけれど。

羽生さんは、お相手を守るために離婚という道を選ぶことで、「愛は勝つ」ことを示したのだろうか。

だとしたら、少し寂しい結末である気もするし、他に方法はなかったのかとも思うが、

他人の夫婦が下した決断をとやかく言う筋合いはない。

 

話をKANさんに戻して。

 

今回、「愛は勝つ」を久しぶりに聴きたくなって、YouTubeで再生してみた。

「心配ないからね」の歌い出しを聞いて、

不安と心配だらけのご時世だけど、それを少し受け止めてもらえて、心が軽くなる気がした。

 

KANさん、勇気と希望を持てる素敵な曲を残してくれてありがとう。

ご冥福をお祈りします。