2023年1月期のドラマが続々と始まっているけれど、
2022年10月期に観ていたドラマについて、昨年末に書きかけていたことを形にしておく。
私が最初から最後まで見たのは下記の3つ。
『クロサギ』
『束の間の一花』
『闇金サイハラさん』
共通して感じたのは、「愛」って何だろう。
愛情表現にはいろいろあるな、ということ。
『クロサギ』は、正直、2006年版を超えられないと思っていたけれど、予想を大幅に裏切って、見事に超えて来た。
2006年版での敵だった御木本との対決が前半で片付き、後半はどうなるの?と毎週ワクワクする展開。
黒崎を演じた平野くんも予想を裏切り、はまり役。とぼけたキャラと、むき出しの本心とのコントラストが印象的だった。
最終回で、宝条との対決に勝利した黒崎が向かった先が氷柱の実家。そこでご飯を食べている黒崎。彼の求めていた家族のぬくもりがそこにあったのかな。
氷柱が黒崎を車で送っていく途中、車内で目を閉じる黒崎。
『眠れる森』形式で、ここで死んじゃうのかな、と一瞬思ったのだけれど。
六年後が出てきて、ほっとした。
正義か悪か、という軸だけでは判断できない。
好きか嫌いかの問題だけでもない。
複雑な気もちにさせる設定。
敵にしたら手ごわいけれど、味方になってくれたら頼もしい。
そんな黒崎の旅の続き、どうなるのか。
続編をやってほしいな~。
『束の間の一花』は、私の推し、SixTONESの京本くんが主役ということで、見た。
これまた、背負った十字架が重い設定。
はじめは、一花が先に死んじゃうのかと思ったけれど、萬木が先に逝ってしまった。
その描き方が、サラッとしてて、それがかえってさみしさを感じさせるというか。
入院していた病院の受付で「退院されたとしか申し上げられません」と言われ、
萬木の住んでいたマンションの前で、萬木の荷物が運び出されるのを見る一花。
一花が大学の友人に「ふられちゃった」と言っていたのも印象的で。
もうここにはいない。そういうことが暗示されていく。
一方で、萬木の育てていたミニトマトの接ぎ木が次の年に実をつけているところとか、
萬木の存在が、重くなく、軽くもなく、さりげなく描かれていく。
重すぎず軽すぎず描かれる、人生ですれ違った二人の束の間の愛。
最後に流れる、SixTONESの『ふたり』も涙を誘ってきた。
やたらとテロップに「犯罪です」と出てくるやばいドラマだった。
でも、登場人物の一人一人のキャラが立っていて、どうなっちゃうの~??と観ずにはいられなかった。中毒性がすごかった。
サイハラさんの言動はめちゃくちゃで、突然奇声を発して切れるし、ケンカ強いし、食べ方汚いし、正直いってだいぶ怖い。
でも、一方的な「悪」というわけでもない。
わかりやすくはないけれど、闇金に手を出してしまう債務者に対する「愛」は感じた。
上手くまとまっていないけれど。
色々な「愛」を感じたドラマ達だった。